法人口座開設に関するよくある質問(FAQ)10選

「法人の口座を作りたいけど、手続きがよくわからない…」
そんな悩みを持つ新設法人や起業直後の方のために、法人口座の開設に関するよくある質問10選をQ&A形式でわかりやすくまとめました。

Q1. 法人口座の開設に必要な書類は何ですか?

一般的に以下の書類が必要です。

  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
  • 印鑑証明書(会社実印)
  • 会社実印・銀行印
  • 代表者の本人確認書類(運転免許証など)
  • 定款
  • 事業内容を確認できる資料(事業計画書、Webサイトなど)

銀行によって必要書類が異なるため、事前に確認することが重要です。

Q2. 個人名義の口座ではなく、なぜ法人口座が必要なのですか?

理由は主に以下の3つです。

  1. 会社としての信頼性向上:取引先や顧客からの信用に関わります。
  2. 会計処理の効率化:個人の資金と明確に分けることで経理が楽になります。
  3. 税務リスクの回避:個人口座での取引は、税務調査で否認されるリスクがあります。

Q3. 会社設立直後でも法人口座は開設できますか?

可能です。ただし、「事業の実態があるか」を厳しく見られるため、事業計画書や契約書、ホームページなどを準備しておくと安心です。

Q4. どの銀行で法人口座を開設するのがおすすめですか?

目的によって使い分けるのがおすすめです。

  • ネット銀行(例:GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行)→ 手数料が安く開設もスピーディ
  • 都市銀行・地方銀行 → 審査は厳しめですが、将来の融資や信用力で有利になることも

Q5. 審査に落ちることはありますか?理由は何ですか?

はい、法人口座の開設審査に落ちることは珍しくありません。主な理由は以下の通りです。

  • 事業内容が不透明
  • 実態のないペーパーカンパニーと判断された
  • 代表者や関係者に金融事故歴がある
  • 反社会的勢力の疑い
  • 提出書類の不備や虚偽

書類をしっかり整え、正確に提出することが大切です。

Q6. 代表者の個人信用情報(信用スコア)は審査に影響しますか?

銀行によっては影響します。
特に、過去に自己破産や債務整理の経験がある場合、個人情報が審査で参照されることがあります。金融機関によって判断基準が異なるため、事前に確認しましょう。

Q7. ネット銀行と店舗型銀行の違いは何ですか?

それぞれにメリット・デメリットがあります。

ネット銀行 店舗型銀行
手数料が安い/オンライン完結可 対面サポート/将来の融資につながりやすい
開設が早い 審査はやや厳しい

Q8. 複数の銀行に法人口座を開設しても大丈夫ですか?

はい、複数の口座を持つことに問題はありません。
むしろ、以下のようなメリットがあります。

  • 振込用と引落用で口座を分けられる
  • 銀行側の不具合や口座凍結リスクの分散
  • 取引先に応じた使い分けが可能
1つじゃ危険?起業家が法人口座を複数持つべき3つの理由

「え、口座1つじゃダメなの?」私も最初はそう思っていました 起業したての頃って、とにかくやることが山積みなんですよね。定款、登記、銀行、税理士との打ち合わせ…。で、「法人口座はとりあえず1つ作ればOK ...

Q9. 開設までにどれくらい時間がかかりますか?

銀行によって異なりますが、以下が目安です。

  • ネット銀行:最短3〜5営業日
  • 店舗型銀行:1〜3週間程度かかることも

審査状況や書類の不備があるとさらに日数がかかります。

Q10. ネットで申し込みは完結できますか?

ネット銀行の場合、多くはWeb上で申し込みから審査まで完結します。
ただし、本人確認のための書類郵送や、電話確認が必要になるケースもあります。
一部の店舗型銀行では、必ず来店が必要です。

まとめ:スムーズな法人口座開設のために

法人口座は、会社運営において欠かせないインフラのひとつです。
スムーズな開設のためには、必要書類の準備事業実態の明示がポイントになります。

この記事を参考に、ぜひ自社に合った銀行選びと準備を進めてみてください。