会社設立後に困らない!法人口座開設で必要な書類と注意点

会社を設立した後、「いよいよビジネス開始だ!」とワクワクしているときに立ちはだかる最初の壁――それが法人口座開設です。
売上の入金先を準備しないと、せっかく受注してもお金を受け取れず、スタートから資金繰りでつまずく危険があります。

実は私自身、設立直後に店舗型銀行で口座を作ろうとして何度も門前払いされました。
でも、ネット銀行を活用したことでスムーズに資金の受け皿を用意でき、事業を無事に回し始めることができました。

この記事では「最初はネット銀行をおすすめする理由」と「必要書類・審査に通りやすくするポイント」を詳しく解説します!

法人口座を作らないと起こる3つのリスク

法人用の口座がないまま取引を始めると、以下のようなリスクがあります。

  • 資金繰りが遅れ、経営が不安定になる
    取引先に「口座は個人名義ですが…」と言わざるを得なくなり、振込が滞りがちに。
  • 会社の信用を損なう
    法人としての信頼性が低く見られ、与信・取引条件で不利になります。
  • 経理・税務が煩雑になる
    個人口座と混在すると、確定申告・決算時に取引を分けるのが大変です。

気をつけて!

私は設立から2週間ほど口座を作れず、初受注の取引先に「いつになったら振込先が決まるの?」と催促され、会社の信用を落としかけました。

必ず押さえたい!法人口座開設に必要な書類リスト

ネット銀行・店舗型銀行共通で、最低限揃えるべき書類は次の通りです。

必要書類

  • 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
  • 定款のコピー
  • 法人の印鑑証明書
  • 代表者の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
  • 法人印(銀行印)
  • 会社の事業概要(事業計画書、HPコピー、パンフレットなど)

気をつけて!

設立直後はHPも名刺も間に合っておらず、「事業実態が見えない」と言われました。簡単でもいいので「何をやる会社か」がわかる資料を用意しておくと格段にスムーズです!

店舗型銀行は設立直後のハードルが高すぎる現実

「信用のためにはメガバンクで口座を作ろう!」と考える方も多いと思います。
でも、現実としては設立直後の法人は店舗型銀行で門前払いされるケースが急増しています。

理由は、

  • 資本金が少額だと「ペーパーカンパニーでは?」と疑われる
  • 事業実績がゼロだと融資目的と判断され、審査を通してもらえない
  • オフィスがレンタルやバーチャルの場合、実体確認が取れず審査NGになりやすい

気をつけて!

私は設立初月にメガバンク3行を訪問しましたが、どこも「設立直後で実績がないと口座開設は難しい」と断られました。窓口で肩を落として帰った経験は今でも忘れられません…。

ネット銀行法人口座なら設立直後でもスムーズに開設できる!

一方でネット銀行は「設立直後の会社向け」にサービスを最適化しているケースが多く、以下のようなメリットがあります。

  • 設立直後でも「事業計画やHPの簡易資料」で審査を進められる
  • 店舗に行かず、オンラインや郵送だけで開設できる
  • 審査が比較的柔軟で、店舗型より通りやすい
  • 維持費無料の銀行も多く、月々の負担がゼロ
  • 振込手数料が安く、経費を節約できる
私は設立後1週間でGMOあおぞらネット銀行の口座を開設しました。書類を郵送してから3営業日ほどで審査が通り、「これで売上を受け取れる!」と安心したのを覚えています。

ネット銀行法人口座のおすすめ選択肢

私が実際に比較検討し、起業仲間にも評判の良かったネット銀行を紹介します。

GMOあおぞらネット銀行

開設スピードが早く、維持費無料。ネットバンキングも使いやすい。
他行宛て振込手数料が、口座開設月の翌々月まで20回無料。

住信SBIネット銀行

法人口座の定番。審査が比較的柔軟で、振込手数料も業界最低水準。

ネット銀行の審査をスムーズにするコツ

ネット銀行でも審査落ちするケースはあります。準備不足を防ぐために次の点を押さえましょう。

気をつけるポイント

  • 簡単でいいので会社HPを用意し、事業内容を明記する
  • 名刺や簡単な会社案内を作って事業実態を示す
  • 登記住所と代表者住所の食い違いがないか確認する

気をつけて!

HPを作っていない友人が審査落ちし、「何の会社かわからない」と言われていました。会社概要をきちんと示すことは最低限必要です。

ネット銀行法人口座開設後にすべきこと

口座ができて終わりではありません。スムーズに事業を回すために以下をすぐ行いましょう。

やるべきこと

  • 取引先やクライアントに法人口座情報を案内する
  • 法人クレジットカードや各種決済サービスと連携する
  • 会計ソフトと連携し、仕訳や残高確認を自動化する
私はfreee会計とネット銀行を連携し、通帳を見ながら手入力していた頃と比べて経理が劇的に楽になりました。事務作業を減らす仕組み作りも重要です!

まずはネット銀行で資金の受け皿を作ろう

法人口座は会社として信頼を築く第一歩ですが、設立直後は店舗型銀行での開設が非常に難しくなっています。
最初からメガバンクにこだわって時間をムダにするより、まずはネット銀行でスピーディーに口座を作り、ビジネスをスタートさせましょう。

事業が軌道に乗ってから必要に応じて店舗型銀行の口座開設を検討すれば十分です。
準備を整え、最短で資金を受け取れる体制を整えてください!