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本人確認・委任状の準備

法人口座開設に必要な本人確認書類と委任状の要件

法人口座の開設手続きにおいて、代表者本人が手続きを行う場合と、代表者以外の取引担当者が手続きを行う場合では、必要な本人確認書類や委任状の要件が異なります。

先に結論

法人口座の開設手続きにおいて、代表者本人が手続きを行う場合と、代表者以外の取引担当者が手続きを行う場合では、必要な本人確認書類や委任状の要件が異なります。

この内容が役立つ方

法人口座の開設手続きを代表者以外が行う予定の企業の担当者や、必要な本人確認書類について事前に確認したい経営者

法人口座の開設手続きにおいて、代表者本人が手続きを行う場合と、代表者以外の取引担当者が手続きを行う場合では、必要な本人確認書類や委任状の要件が異なります。

代表者本人が手続きを行う場合は、代表者自身の本人確認書類のみで手続きを進められることが一般的です。一方、代表者以外の取引担当者が手続きを行う場合は、取引担当者の本人確認書類に加え、代表者からの委任状と、法人の実印の印鑑証明書が必要になるケースが多く見られます。

手続き担当者別の必要書類一覧

誰が手続きを行うかによって、準備すべき書類が変わります。

表は横にスワイプして続きを確認できます。

手続きする人本人確認書類委任状法人の印鑑証明書
代表者本人が手続きする場合代表者の本人確認書類不要不要(※銀行により異なる場合あり)
代表者以外の取引担当者が手続きする場合取引担当者の本人確認書類必要(法人の実印押印)必要(発行から6ヶ月以内など)
顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)を提出する場合原則1点で可--
顔写真のない本人確認書類(健康保険証など)を提出する場合複数点の提示や追加の住所確認が必要--

銀行別の固有条件

各銀行における委任状や本人確認書類の固有条件は以下の通りです。

表は横にスワイプして続きを確認できます。

銀行名固有条件
三井住友銀行委任状は口座開設申込フォーム上にアップロード可能。法人の印鑑証明書は原本が必要。
GMOあおぞらネット銀行取引責任者への権限委任状が必要。委任状の確認書類として、代表者の自署の場合は代表者の本人確認書類、実印捺印の場合は法人の印鑑証明書(発行から6ヶ月以内、原本の画像)が必要。自撮り動画(セルフィー)での本人確認には、運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書のいずれか1点が必要。
三菱UFJ銀行代表者以外が手続きする場合、委任状と代表者の公的な本人確認書類が必要。委任状には法人の実印の押印が必要。
楽天銀行法人ビジネス口座申込書兼申込委任状が必要。口座管理者(取引担当者)の本人確認書類として、マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、パスポート、住民票の写し、印鑑証明書、在留カード、特別永住者証明書のいずれか1点のコピーが必要。
PayPay銀行取引担当者の本人確認資料として、運転免許証、マイナンバーカードのいずれか1点が必要。

時間依存情報と有効期限

本人確認書類や印鑑証明書には、有効期限や発行日の条件が設定されています。

表は横にスワイプして続きを確認できます。

項目基準日・条件
資格確認書2024年12月2日から、顔写真のない本人確認書類として追加。従来の健康保険証は最大1年間有効。
パスポート2020年2月4日以降に申請されたパスポート(所持人記入欄がないもの)は、1点のみでは本人確認書類として使用できず、追加の書類が必要、または受付不可となる銀行がある。
印鑑証明書・住民票発行から6ヶ月以内とする銀行が多い(GMOあおぞらネット銀行、三菱UFJ銀行、楽天銀行など)。

仮想会社ケース:代表者以外が手続きを行う場合

代表者以外の取引担当者が口座開設手続きを行う場合の具体的な準備例です。

例1:経理担当者がオンラインで申し込む場合

  • 手続き担当者: 経理担当者(代表者以外)
  • 申込方法: オンライン完結型(eKYC)
  • 準備する本人確認書類: 経理担当者の運転免許証(顔写真付き)
  • 準備する権限書類: 代表者からの委任状(法人の実印押印)、法人の印鑑証明書(発行から6ヶ月以内)

オンライン完結型(eKYC)を利用する場合、原則として顔写真付きの本人確認書類が必要です。経理担当者が顔写真付きの本人確認書類を持っていない場合は、郵送での手続きに切り替えるか、マイナンバーカードなどを取得する必要があります。

例2:代表者が窓口で申し込む場合

  • 手続き担当者: 代表者本人
  • 申込方法: 窓口
  • 準備する本人確認書類: 代表者のマイナンバーカード(顔写真付き)
  • 準備する権限書類: 不要(※銀行により異なる場合あり)

代表者本人が手続きを行う場合、委任状は不要となることが一般的ですが、銀行によっては法人の印鑑証明書などを求められる場合があります。事前に金融機関のウェブサイトで必要書類を確認してください。

失敗例と回避策

本人確認書類や委任状の準備でよくある失敗と、その回避策を整理します。

失敗1:担当者の本人確認書類だけを持参し、代表者の委任状を忘れた

代表者以外が手続きを行う場合、担当者の本人確認書類だけでは手続きを進められません。 回避策: 事前に金融機関のウェブサイトで、代表者以外が手続きする場合に必要な書類(委任状、法人の印鑑証明書など)を確認し、すべて揃えてから再度手続きを行います。

失敗2:オンライン完結型(eKYC)で申し込もうとしたが、担当者が顔写真のない健康保険証しか持っていなかった

eKYCは原則として顔写真付きの本人確認書類が必要です。 回避策: マイナンバーカードなどを取得するか、郵送での手続きに切り替えます。

読者が持ち帰るチェックリスト

提出前に、以下の項目を確認してください。

  • 手続きを行う人自身の本人確認書類を用意したか
  • 用意した本人確認書類は有効期限内か
  • (顔写真なしの場合)追加の書類や対応方法を金融機関のサイトで確認したか
  • (代表者以外が手続きする場合)委任状を作成し、法人の実印で押印したか
  • (代表者以外が手続きする場合)法人の印鑑証明書を用意し、有効期間内(発行から6ヶ月以内など)であることを確認したか

手続きの手順

  1. 手続き担当者の決定
    • 担当者:代表者
    • 入力物:なし
    • 完了条件:誰が手続きを行うか決まる
  2. 必要書類の確認
    • 担当者:手続き担当者
    • 入力物:金融機関のウェブサイト
    • 完了条件:必要な本人確認書類と権限書類がリストアップされる
  3. 委任状の作成と押印
    • 担当者:代表者・手続き担当者
    • 入力物:金融機関指定のフォーマットまたは任意のフォーマット
    • 完了条件:法人の実印が押印された委任状が完成する
  4. 印鑑証明書の取得
    • 担当者:手続き担当者
    • 入力物:印鑑カード
    • 完了条件:発行から6ヶ月以内の法人の印鑑証明書を取得する
  5. 書類の最終確認と提出
    • 担当者:手続き担当者
    • 入力物:準備した書類一式
    • 完了条件:有効期限や記載内容に不備がないことを確認し、金融機関へ提出する

関連情報

委任状の作成と印鑑証明書の取得に関する詳細

代表者以外の取引担当者が口座開設手続きを行う場合、委任状の作成と法人の印鑑証明書の取得は重要なステップとなります。これらの書類は、取引担当者が法人を代表して手続きを行う正当な権限を持っていることを証明するために必要です。

委任状のフォーマットと記載事項

委任状のフォーマットは、金融機関によって指定されている場合と、任意のフォーマットで作成できる場合があります。金融機関が指定するフォーマットがある場合は、必ずそのフォーマットを使用してください。任意のフォーマットで作成する場合は、以下の項目を明確に記載する必要があります。

  • 委任者の情報: 法人名、本店所在地、代表者の役職および氏名
  • 受任者(取引担当者)の情報: 氏名、住所、生年月日
  • 委任する事項: 「〇〇銀行における法人口座開設に関する一切の権限を委任する」など、委任する内容を具体的に記載します。
  • 作成年月日: 委任状を作成した日付を記載します。
  • 押印: 委任者(代表者)の欄に、法人の実印を押印します。

法人の印鑑証明書の取得方法

法人の印鑑証明書は、法務局で取得することができます。取得には、印鑑カードが必要です。印鑑証明書には有効期限が設けられていることが多く、発行から3ヶ月以内または6ヶ月以内と指定されていることが一般的です。金融機関の要件を確認し、有効期限内の印鑑証明書を準備してください。

本人確認書類の選び方と注意点

本人確認書類は、顔写真付きのものと顔写真のないもので取り扱いが異なります。オンライン完結型(eKYC)を利用する場合は、原則として顔写真付きの本人確認書類が必要です。

顔写真付きの本人確認書類

運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、特別永住者証明書などが該当します。これらの書類は、原則として1点で本人確認が完了します。ただし、パスポートについては、2020年2月4日以降に申請されたもの(所持人記入欄がないもの)は、1点のみでは本人確認書類として使用できず、追加の書類が必要となる場合があります。

顔写真のない本人確認書類

健康保険証、国民年金手帳、住民票の写しなどが該当します。これらの書類を提出する場合は、複数点の提示や、公共料金の領収書などの追加の住所確認書類が必要となる場合があります。また、オンライン完結型(eKYC)では利用できないことが多いため、郵送での手続きに切り替える必要があります。

手続きをスムーズに進めるためのポイント

口座開設手続きをスムーズに進めるためには、事前の準備が重要です。以下のポイントを押さえて、手続きを進めてください。

  • 金融機関のウェブサイトで最新の情報を確認する: 本人確認書類や委任状の要件は、金融機関によって異なり、また変更される可能性があります。手続きを行う前に、必ず金融機関のウェブサイトで最新の情報を確認してください。
  • 書類の有効期限を確認する: 本人確認書類や印鑑証明書には有効期限があります。提出する書類が有効期限内であることを確認してください。
  • 書類の記載内容に誤りがないか確認する: 委任状の記載内容や、本人確認書類の住所・氏名などに誤りがないか、提出前に再度確認してください。
  • 余裕を持ったスケジュールで手続きを進める: 書類の準備や手続きには時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることをお勧めします。