法人口座の「オンライン完結」とは?郵送・面談なしで見分ける方法
法人口座の「オンライン申込」と「オンライン完結」の違いを解説。申込後に郵送物受取や面談が残るケースと、自社が郵送・面談なしで利用開始できるかの見分け方を紹介します。
先に結論
「オンライン申込」と「オンライン完結」は異なり、完結を謳っていても「郵送物受取」や「面談」が残る場合がある。申込前に、自社が郵送物なし・面談なしの条件を満たせるかを確認し、満たせない場合は受取や面談の準備を組み込む必要がある。
この内容が役立つ方
「オンライン完結」と書かれた銀行に申し込んだ後、想定外の郵送物受取や面談が発生して困惑したくない法人代表者・担当者
VISUAL GUIDE
Web入力の後に何が残るかで見分ける
「オンライン申込」は入口を示す言葉です。郵送・電話や面談・来店の有無まで確認して、完結条件を判断します。
- 共通 01
Web入力
法人・代表者・事業情報を入力
- 共通 02
書類提出
指定方法で確認資料を提出
オンライン内で完結する場合
- 完結型
オンライン内で確認
指定された本人確認等をオンラインで進める
- 完結
オンラインで利用開始へ
郵送・面談・来店が不要な条件か確認
追加工程が残る場合
- 追加工程
郵送・電話/面談・来店
残る手続きを一つずつ確認
- 完了後
追加工程後に利用開始へ
追加工程の完了後に初期設定へ
「入力がオンライン」と「利用開始までオンライン」は分けて見る
法人口座の「オンライン申込」は、申込フォームへの入力や書類提出をWebで行えることを示します。利用開始前の郵便、本人確認、面談、来店まで省けるとは限りません。
一方、「オンライン完結」と案内される口座でも、選ぶ本人確認方法や代表者・取引担当者の関係によって手続きが変わる場合があります。また、口座を利用開始した後にキャッシュカードが郵送されることもあります。
申込前に確認したいのは広告上の言葉ではなく、自社が選べる申込経路で、利用開始前に何が残るかです。
申込から利用開始までを四段階に分ける
表は横にスワイプして続きを確認できます。
| 段階 | オンラインでできること | 残る可能性がある手続き |
|---|---|---|
| 申込 | 法人・代表者・事業情報の入力 | 代表者以外の手続条件、追加書類 |
| 本人確認 | スマートフォン撮影、IC読取など | 指定書類がない場合の郵送確認 |
| 審査中 | 追加資料のアップロード | 電話・メール・Web面談・来店依頼 |
| 利用開始 | 初期設定、振込、明細確認 | キャッシュカード・トークン等の後日郵送 |
「郵送物があるか」だけでなく、その郵便が利用開始前に必須なのか、利用開始後に届くのかを分けます。利用開始後のカード郵送があっても、先に振込や明細確認を始められる口座があります。
三行の申込方式を同じ項目で比較する
表は横にスワイプして続きを確認できます。
| 銀行・申込方式 | 利用開始前の確認 | 利用開始後 | 自社で先に確認する条件 |
|---|---|---|---|
| GMOあおぞらネット銀行のオンライン本人確認 | 代表者・取引責任者の関係と本人確認方法で変わる | キャッシュカード等の郵送がある | 指定の本人確認書類とスマートフォン環境 |
| 三井住友銀行 Trunk | オンライン申込の対象条件と追加確認を確認 | キャッシュカードが後日届く | 代表者・事業確認書類・利用開始方法 |
| ドコモSMTBネット銀行のオンライン申込 | 代表者が取引担当者となることなど条件がある | カードが後日届く | 指定の本人確認書類と担当者条件 |
| 郵送を含む申込方式 | 転送不要郵便等の受取が必要になる場合がある | カード等が届く | 本店・代表者住所で郵便を受け取れるか |
上の表は、各行のすべての申込経路を一括りにしたものではありません。申込ボタンを押す前に、選択した本人確認方法と担当者条件に対応する手続案内を確認します。
バーチャルオフィス利用会社の確認例
本店をバーチャルオフィスへ置き、代表者は自宅で業務を行うデザイン会社を想定します。郵便転送サービスはありますが、転送不要郵便は受け取れない契約です。
この会社は「オンライン完結」という表示だけで候補を決めず、次の順で確認します。
- 代表者自身が取引担当者になれるか
オンライン本人確認の対象が代表者本人に限られる申込では、経理担当者を取引担当者にすると別の手続きになる場合があります。
- 使用できる本人確認書類があるか
運転免許証、マイナンバーカードなど、銀行と申込方式が指定する書類を確認します。
- 利用開始前の郵送が残るか
本人確認をオンラインで終えられない場合、郵便受取を組み込める別住所・申込方式があるかを確認します。
- 利用開始後のカード受取先を確認する
口座を先に使えても、カードを受け取れなければATM利用に支障が出るため、送付先と受取方法を確認します。
バーチャルオフィスだから一律にオンライン本人確認を使えない、または口座を開設できない、という意味ではありません。郵便契約と銀行の本人確認条件を分けて判断します。
代表者と取引担当者が異なる会社の確認例
代表者が営業、経理担当者が口座操作を行う会社では、申込者、取引担当者、利用開始後の操作担当者を分けて考えます。
オンライン本人確認の段階では代表者本人の手続きが必要でも、利用開始後に経理担当者を追加できる口座があります。最初から経理担当者だけで申し込もうとすると郵送方式へ変わる場合もあるため、次の二案を比較します。
- 代表者が申込・本人確認を行い、開設後に経理担当者の権限を追加する
- 経理担当者を取引担当者として申し込み、必要な委任・本人確認・郵送を予定へ入れる
開設後の権限設計は、法人口座開設後の初期設定で確認できます。
面談・追加確認へ備える
オンライン申込でも、申込内容に応じて電話、メール、追加書類、面談などの確認が行われる場合があります。面談の有無や方法を予測するのではなく、登録連絡先を確認できる状態にし、事業を簡潔に説明できる資料を用意します。
準備するのは、商品・顧客・価格・提供の流れ・現在地を一枚にまとめた事業メモと、説明に対応する契約書・見積書などです。最初の申込内容を保存しておくと、追加回答との食い違いを防げます。
申込方式を決めるチェックリスト
- 代表者と取引担当者が同一か、異なるかを決めた
- 選択する本人確認方法と使用できる書類を確認した
- 利用開始前に郵便受取が必要か確認した
- 本店・代表者住所で転送不要郵便を受け取れるか確認した
- キャッシュカード等が利用開始前と後のどちらに届くか確認した
- 追加書類・電話・メール・面談へ対応できる担当者を決めた
- 口座開設後に操作担当者と承認者を追加できるか確認した
オンライン完結は「何も準備しなくてよい」という意味ではありません。自社が使える本人確認方法と、利用開始前に残る手続きを明確にすると、郵送や担当者条件による予定のずれを減らせます。
条件が合う会社の口座候補
自社の条件と一致する法人口座だけを確認する
以下は、このガイドで整理した条件と一致する場合の候補です。各行で審査・申込条件・利用条件が異なり、口座開設を保証するものではありません。